渉太流 社会のイメージは 2021.9.8 すいごごカフェ 飯田渉太さん(くらしセンターべしみ通所者)【後編】

前編→https://room-yellow.seesaa.net/article/202201article_2.html

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質疑応答(続き)
施設に入るかどうかは障害の度合いによる?

大坂:いい話してくれてるなって。重い障害を持ってる人が来たら普通学校で面倒見きれるのかって言っていたけど、その面倒見きれないような支援学校にいる人が18歳19歳になって学校卒業した後にどこに行ったらいいと思う?どんなところに住んでるイメージ?
飯田:障害の程度にもよる。でかい箱の施設とか…やまゆり園事件なんて被告がひどいやつだったけど、周りと一緒に育ってきてなかったというのはなんか後悔、というのはある。
大坂:もし、やまゆり園事件がなかったらそんなの関係なく大きな箱に仲間が入っていくことに対してなんの抵抗もない?「世の中で支え切れないから施設に行きなさい」と聞くと、なんで“支えきろう”って考えないんだろうって俺は個人的に思う。君も20年30年経って、悪いけど施設に入ってくれよって言われる時が来るかもしれない。それに備えて、「俺は親からでも施設に入れって言われる義務はありはしないんだ、俺は俺の人生を歩むんだ。」って言いきるために、この辺でいろいろ勉強した方がいい。
飯田:身体の軽い子とか、ある程度ヘルパーを入れて生活できる人はできると思ってる。でも、重い障害で喋れなくて、自分で食べることもできなくてどうすんだよこの子達っていうのはある。

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早々進路決める前にILPに参加してみてほしい

澤:ILPには個人とグループのプログラム、短期や長期のプログラムもあると聞いたことがある。あなたはどんなのに参加したんですか?
飯田:夏休みの3、4日の短いバージョン。朝にどこかに集まってもらって、じゃあ今日はここに行きましょう、ここまでどうやって行きましょうとか、そういう練習。どれくらいのお金があればどれを買えるのかとか。
日吉:ILPというのは、春日部の生活支援センターえんと越谷の生活支援センターぱおの2つが協力して、越谷では越谷特別支援学校と西特別支援学校と、草加のかがやきとか、越谷、春日部を中心とした支援学校の子達を中心に夏休みの間に3~4日間やっていた。短い時間だけど家族から離れて、私達職員と介助をしてくれる大学生とかにバックアップしてもらって親以外と出かけたり、現実に一人暮らしをしてる障害者の先輩たちの話を聞いたりして、自分たちの卒業後の生活は施設以外の可能性もあるということを見て体験してもらって、自分のこれからの人生に少し可能性の幅を持たせるっていうのがILP。電車を乗り間違えるとか失敗もあるけど、大丈夫だよっていうのを身をもって体験してもらう。
 でも、今はなかなかILPに参加したいという生徒がいないし、特に親の希望がない。今の子はA型に行くだのB型に行くだの、高校1年くらいでもう親の筋書きができちゃってて、夏休みは施設の見学・体験・実習に埋め尽くされちゃってる。高校1年で進路決められちゃうのかなって思うと、もう切なくて。もっといろんな体験してもらいたいなって強く思う。

冒険したい ならやってみろよ
樋上:ILPで飯田君と知り合った時は中学生で、言葉が巧みで元気が良くて生意気な感じだったな。僕が一番印象に残っているのは8月のすごい暑い中で飯田君も含めてディズニーランドにご飯を食べに行こうって計画になった時。僕は嫌々ついて行ったんだけど、意外と面白かった。だからやっぱりやってみないとわからないなって。日吉さんも言っていたけど、ILPすら嫌いでやらないっていう世の中が僕としては寂しいし悔しい。飯田君に一番聞きたいのは、冒険はやりたいのかやりたくないのか。とりあえず何かやってみたいことはありますか。
飯田:スポーツ観戦とか旅行に行きたい。
樋上:行けよ!行ってみろよ!
澤:樋上さんが力説されたことに感動した。僕も40数年前を振り返って、どこで何の仕事をしようって選択するんじゃなくて、自分のやりたいことってなんだろうって悩んだ時期がある。半分親に勘当されてフリーターして、悩んでた時期は挑戦だった。障害あるなしに関わらず、暮らすってことと生きるってことはちょっと違う、そこを樋上さんは言いたかったんだと思う。冒険しろよ、やってみろよってそういうことだって、いい先輩からいい話を聞けたなと思った。

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