多文化共生―私の場合 2021.1.20 すいごごカフェ 関根賢一さん(越谷市国際交流協会事務局)

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街づくりにも重要な存在になりつつある外国人

 私の弟・関根芳民が障害を持っており、世一緒にお世話になって元気に過ごせるようになって非常に感謝している。私自分は越谷の農家の長男として生まれた。今現在は越谷市国際交流協会の事務局に15年くらい所属している。国際交流協会は、越谷市の姉妹都市であるキャンベルタウン市(オーストラリアNSW州)をはじめ海外諸都市との交流や、在住外国人市民との積極的な市民交流等を行うことにより、市民の国際理解と国際親善の促進を図るとともに、地域社会の多文化共生の推進に寄与することを目的としている。毎年6月に越谷市国際フェスタを開催したり、越谷市に住んでいる外国人との交流を行っている。

 越谷の様々な有識者意見交換会等の検討に基づいて越谷市が昨年から進めている越谷市多文化共生推進プランを2020年3月を作成した。これを作るにあたって、現在越谷市に住んでいる外国人の現状を調べた。平成元年には1360人だったのが今は7000人を超え、人口の2%を占め、今後ますます増加すると見込まれている。永住者が30%と最も多く、だんだん定住化している。昔はお金を稼いだら帰っちゃう人が多かったんだけど。市内には文教大学や県立大学など留学生を受け入れる学校があり、技能実習生も増加していることもあり、街づくりをすすめるうえで外国の方はますます重要になってきている。


言葉・制度・心の壁を超えてつながりたい

 外国人が越谷市に暮らす現状をアンケート調査をしたら、おもしろい結果が出た。364人からの回答。“日本の言葉をどういうふうに勉強していますか?”の質問には、「自分で勉強する」が50%。「有料の日本語教室や無料の教室に通う」が15%。友達や周りの会話を聞いて学ぶ方は少ないということ。外国人が日本語を学ぶのに苦労しているなというのが読み取れる。“何のために日本語を学びますか?”の質問には、「日本で生活していくため」が70%。「進学、よりよい仕事につくため」が20%。こうした意見を取り上げ、越谷市民と同じく生活全般の不便を解消し、多様性を生かした魅力的な街づくりをして、主体的に参加できる街づくりを目指すということ。

 多文化共生推進の大事さを認識していただけたでしょうか。すべての人が暮らしやすい街づくりには、言語や文化を互いに認め合うことが大事。地域社会に外国人市民が一員となって様々な活動をすることによって越谷市の活性化にもつながる。皆さんの周りでも外国人をよく見かけると思うが、異なる国では言葉・制度・心の壁、この3つの壁があることを念頭に置いて接していただければありがたい。

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質疑応答
アメリカでコミュニティの何たるかを学んで


山下:国際交流をされるモチベーションはなんですか?
関根:私は50歳の時に早期退職して、アメリカのイリノイ州に1年間単身でホームステイした。土地の相続問題で私の親族がもめている姿を見て、「コミュニティって何だろう」と興味をひかれたことがきっかけだった。そこの街で人と会って会って会いぬいて、ミーティングの仕方、編み物の仕方、アーチェリーの仕方、障害者の施設とか、ありとあらゆるところを見て、日本とどこが違うのかというのを肌で感じて学んだ。自分は人前で話すことがとても苦手だったんだけど、自分が積極的になれば認めてくれる人もこんなにいるんだな、というのが新たな発見だった。それに、働き方とか子育てとかもよく見て、そこから自分の異文化が育ったみたいな感じがして。すべて感覚だから書物に書けるもんじゃない。
 東日本大震災が起きた時にも役に立った。日本人同士だけど、被災者が全国各地に避難した時、ある意味異国の地に来るわけだから、周りの文化とか付き合い方がちょっと違う。私は自分の土地を避難所として貸し出したり、引っ越しの手伝いをしたんだけど、避難してきた人達とスタッフをつなげることによって独りぼっちじゃないって認識してもらうことが大事だと気づいた。それがなかなか難しいんだけど、今の自分は独りぼっちでも絶対寂しくないっていうのをいつも感じていて、社会の一員だから誰かが自分を助けてくれるんだっていうのが頭の中で描ける。そういうのがモチベーションとしてある。

【~コロナ禍なこともあり、関根さんのご意向に添い、二日前にインタビューをして動画を撮影し、当日はそれを再生する形で行いました~】

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