相談者から学びつつ 2021.10.13 すいごごカフェ 樋口由美さん(春日部市障害者支援センターえん)【後編】

前編はこちら→https://room-yellow.seesaa.net/article/202202article_5.html

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質疑応答
障害者と高齢者の支援の違い

山下:前に高齢者介護の仕事をしてて、えんに行って障害者の仕事をやってみて、今は自分自身も難病を抱えていて、高齢者の介護と障害者の介護と制度的なものも含めて、違っている部分とかどう感じている?
樋口:まず最初に思ったのは、高齢者の方は“お客様”。私が前に働いていた施設を辞めた理由は、流れ作業みたいなのが嫌だったから。お風呂もオムツ交換も、早く早く、はい次はい次、って感じ。職員がいないからごはんもどんどん口に入れていく感じで。しかも1対3~4人なので。だから1件1件お宅でやりたいと思って訪問に行った。障害っていろんな方がいて一人一人対応が違う。でも高齢介護って一律で同じようにしなきゃいけないっていうのが嫌だなって感覚があった。
 あと高齢施設に行く方って自分で出かけられない。家族も忙しいし、外出する制度がないから。障害ではある移動支援とか同行援助とか全身性のように、介助者と一緒に出掛ける制度がないので、サービスになっちゃう。高齢者だって出かけたいことがあると思うから、それができないのは残念。たまに介護関係のケアマネから「こういう方がいて外出したいんだけど、デイサービスは合わない。何か障害の方でそういうサービスや支援はないですか?」って相談される。身体で手帳を取ってみたらどうでしょう、ってお答えした。高齢すぎると身体手帳取ってる間に動けなくなっちゃう可能性があるけど、トライしてみたらと。こうした両方の制度がわかったので、そこはよかったなと。

一人一人に寄り添う相談事業の仕事

西陰:主人が障害者手帳を取って移動支援をお願いしたんだけどなかなか取れなくて。でも違う人に変わったら親身になって考えてくれて、結果的に使える時間を延ばしてくれた。担当する人によって違うんだなって。
樋口:ベテランの方が抜け道とかよく知ってるので。それに異動があるから、慣れてる人がバッといなくなることもある。上司の言われるままに杓子定規にやっている人と戦うこともあるけど、そこを交渉するのも相談事業だったりする。本当はいろんな方と一緒に動くことができればいいんだけど、相談員てすごく少なくて。ソーシャルワーカーは病院。だから、私達はケースワーカーになるのかな。相談員というのは委託してもらってて、市役所とケアマネが混ざったような感じ。介護保険は国の制度だからケアマネが身近にいるので、ケアマネは知られているけど、障害の方にもケアマネみたいな職業があることは知られてない。

西陰:在宅に行く人は地域包括支援センターに行って、そこからケアマネを紹介される。ケースワーカーそのものになかなかつながらない。
樋口:市役所から相談事業所を紹介されましたって直接電話をかけてくる人もいる。介護保険もきっちり決まっていて。相談支援てそれがない。つながった人勝ちなところがある。えんは、春日部は3つ委託事業所があるんだけど本当に余裕がなくて。相談員をなかなか入れる予算もないし。難病になってからよく思うんだけど、病気の人は家から出れない。ただ誰かと話したい時、ちょっとお話するだけでもすごく喜んでくれる。相談員がいっぱいいればお話を聞きに行ったり寄り添っていけると思うんだけど、なかなか時間がなくてすごく残念。
 相談内容は、お風呂を1日使いたいという相談とか、〇〇さんが病院に行ってないって言うから説得に行くとか様々。就労しているしていないに関わらず、親亡き後の話をしてくる方もたくさんいらっしゃる。こうした相談を受けてから訪問する。

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