仕事と恋愛の法則 2021.10.27 すいごごカフェ 及木聡さん(仕事と恋愛研究者)

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病気のきっかけもやっぱり恋愛だった

 自分が統合失調症ってわかったのは20歳の時。大学を3浪していた時だったけど、きっかけはやっぱり恋愛だった。うまくいかなくてやっかんでしまって。でも最初の時は薬を服んでも効かず、合格した大学では半数の人は遊んでいて、なんのためにここに来たんだろうって自殺を考えた。
 
 統合失調症やうつ病とかは遺伝だとか脳の障害だって言われているけど、脳の中でドーパミンとかの調整がうまくいかない上に、波がある。私は現在も薬を服まなくていい状況ではないから、服薬管理をしてちゃんと服んでいる。服まなくなると自我が崩壊しちゃうんじゃないかな。薬が多すぎるなとか不安に思ったら、先生に相談するといいと思う。じゃないと本当にすごいことになっちゃうので。私もサイレースって薬が1ミリから2ミリに変わった時は自殺衝動が半端なかった。


今は仕事がやればやるほど面白い

 平成29年、せんげん台のA施設に入職して認知症対応型デイサービスで入浴介助や送迎などの仕事をしていたけど、パワハラがあり退職した。次にBセンターに入職したけど、入浴介助やレクなど今まで多岐に渡ってやっていたような仕事はさせてもらえず。その頃にケアマネになるため、なけなしのお金を出して勉強したけど、結果は散々だった。次に紹介された会社では、ことあるごとに管理者に怒られてボロ雑巾のように使われて10カ月で神経衰弱状態になってしまった。

 現在は、C市在宅福祉センターで臨時職員として働いている。生活援助とトイレの一部介助をさせてもらっている。障害者枠で入っているのは私1人。最初はひどい扱いをされてきたけど、及木はここまでできるからここまで頼める、これ以上は頼めない、といったことが分かってきて、そういうくくりの中で働いている。私に障害があることを理解してくれてるので、人間関係はいいと思う。うちの会社では、「障害者だからこれはできない」じゃなくて、「障害はあるけどこういうことはできる」ってところを探してくださいって言われる。例えば私は料理が作れなかった。でもヘルパーさんを雇って教えてもらって作れるようになった。できなかったら学ぶ、そういう雰囲気が必要だと思う。精神病じゃない人でも急に帰っちゃう人もいるし、障害者だからこうだって決めつけるのは違うと思うので、みんな臆さずに働いてほしいなと思う。私は今仕事がすごく充実している。自分自身の中に発見があるから、仕事ってやればやるほど面白い。少しでもやりがいを見出せたら、それは幸いなことだと思う。人を変えることは支援員や両親や恋人ではなく、自分自身のモチベーションを上げること。自分自身を信じて働いていこうじゃありませんか。

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結婚は自分自身の努力が必要

 障害者同士の婚活サイトに登録していた時期と同じ頃、統合失調症のオフ会に誘われて、そこで今の家内と出会った。私は初婚の時は親同士が話し合って決めちゃったもんだから破談になったんだけど、今回はお互いの両親もいい印象を持って、私達2人の意思も固かったんで反対はされなかった。今は春日部で2人暮らし。結婚して6年、家内も精神障害者だけど彼女のおかげでずいぶん成長できたと思っている。お互いのことを信じているからこそ家内を大事にすることができたと思う。私たちは仲が良くて一緒の空間にいることが好き。言いやすい空間を作ることによって2人の親密度が上がる。でも逆に2人とも具合が悪い時は離れて生活して、家の中でも顔を合わせない。別々の場所にいる時も必要だし、一緒にいる時も必要。体調の波があるからお互い察して動く。それに、6年も一緒に付き添ってると打ち解ける。喧嘩も絶えないけど、喧嘩してる分仲良くなる。うちはなんとか貯金もできていて、経済的に自立してるし。何かあったら実家のお母さんに話して。義父には「人を見るには言葉じゃなくて行動を見ろ」って言われていて、すごくできた義父だと思う。

 仕事と恋愛の法則。人を好きになるっていいこと。だけど、恋愛は時に良きにしろ悪しきにしろ自分を変える。~さんいいなと思ったら果敢にアタックすることが大事だと思うけど、結婚は恋愛の延長上にあるものじゃないから、うまくいくためには自分自身が努力して成長しないといけないし、金を稼いで養っていかないといけない。

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