無農薬・天日干しの米作りー慣行栽培の苗で 2022.11.16 すいごごカフェ 鈴木照和さん

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野菜も人間関係も、うまく循環させながら作っていく

 今日すいごごで話すはずだった滝沢さんから「ぜひ農薬を使わないで栽培したい」と言われたので、今年はうちで余ってる田んぼで米を栽培した。

 5月頃、うちの近所の農家さんが捨てるはずだった苗をもらって、それを植えた。来年は5000円払って、それで毎年やっていこうかなと。くれって言えばタダでもらえちゃうんだけど、それは嫌なので。5000円あれば家族で回転寿司くらいは食べれるから、そうやってうまいこと循環していく感じがいいかなって。

 農薬を使わないというのは、栽培だけだったら簡単。ただ、5月6月頃は草がどんどん伸びていくからそれを抜くのが大変。手で抜くのは大変なので、機械で草刈りをした。毎週1回くらいは手でやって。

 10月頃にやっと育って、竹を組んで干した。普通干すのは10日くらいらしいんだけど、雨の関係で1ヶ月間くらい干した。それから脱穀機をやって、その後は籾摺り。機械がなかったので、うちの周りの農家の人に頼んでタダでやってもらった。福祉だから。お礼にせんべいの袋2つくらい持ってって。


味は天日干しで決まると知った、今回の米作り

 今回米を作って思ったのは、天日干しは本当に味に出るなと。米の種類じゃなくて天日干し。1ヶ月干したのは味が違った。長野とか新潟の米どころで天日干しを売りにするのがわかるなと思って。農薬を使うか使わないかの場合は味はそんなに変わらないけど、天日干しはもろに変わる。

 白米になった時の値段は10kgで3000円だけど、まとめて販売はしない。売ってほしいと言われても断ってる。今1kg300円で毎週火曜日に販売してて、今残ってのるのは半分くらい。冬の時に、毎週火曜に1つでも2つでもかまわないから少しずつ売ってるとなくなるかな、という予想。

 あと、真冬の時にも売れる野菜も別にあるので、積極的に米を販売しようって気持ちはない。この前も300個ハヤトウリをもらって、冬瓜も30個もらったし、4月は筍だし…そういうのを1~3月まで米と一緒に細々と販売している。そうやって1年間ぐるぐる回っていければいいのかなと思ってる。米は「彩のかがやき」から「彩のきずな」に変えたんだけど、来年もやりますよ。もう機械も買っちゃったし、身体がもつまで。

 脱穀機をいま自然農やってる見沼田んぼの人達に貸してるんだけど、重宝されてる。貸した人が善意で貸しても、貸した後に使った時に古代米が混じっちゃうと、農協では「もう買い取りはできません」って取引中止になっちゃうから普通は貸せない。でもうちの場合はそういうの関係ないので。最初から損得は赤字だから。対面販売で売ってるだけで、拡張して売る気がないから。元々が儲かるわけがないんだから。だから、やることが目的なんで。それで安い慣行栽培の苗で無農薬・天日干しの米栽培をした。苗から作ったんじゃ大変だよ。

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質疑応答
無農薬で作った大根は1本2000円~作るには相当大変~

津崎:おいしいものを食べるためには努力がいる。それはお金にかえられない。そんな楽しいことをやらせてもらってるのは感謝ですね。

佐々木:うちは田植えの時から参加して全部一通りやった。普段はできない楽しい仕事。一番楽しい仕事は稲刈りだった。

黒田:無農薬っていろんな人がやってるけど、あんなにきれいで本当に無農薬なのかなって思うものもある。

鈴木:生協とか商売でやってる人はたぶん低農薬だよ。でも、肥料だって元々は農薬食ってる鳥の鶏糞とかだから、厳密に言うとできないのよ。突き詰めると、そこらへんに植えて雑草と一緒になってるやつを食べるみたいな感じだから、作る側は仙人みたいに1人で暮らして、病気したらおしまいで何の保障もないままやってかなきゃいけない。割り箸で1個1個虫を捕殺するなんて姿を見たらできない。大根1本2000円くらいじゃないとだめかなって感じ。でも、値段は一緒で、農薬と無農薬って札つけたものを一緒に並べとくと、農薬使ってないと言っても結局売れないし。「もう平均寿命超えてるから今さら長生きすると言われても、今の生活で生きるか死ぬかだから安けりゃいいよ」って言う人もいるから。

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