議員になったわけなど 2022.8.24 すいごごカフェ 辻浩司さん(埼玉県議会議員)【後編】
前編→https://room-yellow.seesaa.net/article/500813075.html
”若者だから言えることがあるはず”という言葉に背中を押されて
その後、わら細工で働いていた時の2005年に小泉純一郎元首相が選挙に大勝ちをしたことに衝撃を受けた。小泉さんて常に誰かを悪者にして、戦う自分をアピールして人気を得るという、日本では初めてのタイプの政治家だった。当時、私の目線から見たら、憲法改正や障害者自立支援法など絶対に通してほしくない法案が大渋滞していたんだけど、自民党が単独で全議席の2/3を獲得するという歴史的な大勝利を収めた。人々が熱狂すると、細かい中身には耳を傾けてもらえないんだなと衝撃を受けた。
そんな時に、当時市長だった板川文夫さんの選挙をわらじの会で手伝うことになり、一緒に活動したのが越谷市民ネットワークの人達で、辻さんやってみませんかと言われた。その時私はちょうど小泉劇場に衝撃を受けて、なんとかしないといけないと政治に関心はあったけど、当時30歳くらいで、わら細工に入ってまだ2~3年目。社会でいっぱしの仕事もしたことない人間が政治家になってもたいした仕事はできないから無理ですと言った。でも、「議会は社会の代表者で構成するから、いろんな人がいないといけない。若者だからこそ言えることがあるはず。」と言われて、それなら自分にもできることがあると思い、市民ネットワークに入った。私達の陣営は、女性や車椅子に乗っている人など多様な人達がいて、統一感なき連帯感こそが私達の強みなんだと認識をして、それで戦い初当選した。
社会にとって、おかしいことはおかしいと言っていきたい
議員をやってきた中で大きかった出来事は2011年の東日本大震災。福島第一原発が爆発し、越谷でも放射能の汚染地帯がわかった。でも、原発がいくらいけないと言っても、大量に電気を使って、大量にものを捨てて、自分達が豊かさを享受するという、原発を必要とする社会があって。だから、社会の在り方を変えていかないと。3.11の時の、あの心が押しつぶされるような感覚は忘れられないし、そこを原点にしていかないといけないと思っている。
その後、Twitter事件ということで。特定秘密保護法という法律ができた時に、それを自民党と公明党が国会で強行採決をした。それに対して私が抗議をすることをTwitterに書いたら、それが市民に誤解を招く表現だと議会の中で吊るし上げにあって。「社会にとっておかしいことをおかしいと言っていくのが議員の仕事のはずなのに、反省を求められるのはおかしい。」と言ったけど、辻浩司議員に反省を求める決議がたった1票差で可決してしまった。でも、その時にこれは単なる議員の中の内輪もめの話じゃなく、民主主義社会の危機ではないかということで、大勢の市民が市議会に傍聴に駆けつけてくれて最後まで見守ってくれた。その後、辻浩司議員に反省を求める決議の撤回を求める請願を、署名を集めて市議会に出してくれた。よって、議会の中では孤立したけど、逆に多くの市民の仲間が増えたし、議会の悪いところを見えやすくするという結果にもなった。
ぜひ、政治について一人一人が考えてみてほしい
皆さんにお聞きしたいのは、いい議員というのはどんな議員?ということ。人気のある議員が、必ずしもいい議員とは限らない。最近ははっきりものを言う政治家が評価される傾向にあるけど、私は、人の話を聞く力がある人がいい議員だと思う。例えば言葉がたどたどしい人からの話であっても、こういうことを言ってるんですよねって言葉を引き出せる力があるとか。人の言っていることにはまず共感して受け止めた上で、やれることやれないことを一つ一つ整理していく。それが本当の聞く力なんじゃないかなと思う。
市議会議員を3期12年やって、3年前の2019年に県議会選挙に出た。4人しか選ばないところに前回は7人出たんだけど、やっぱり4枠に入るというのは大変。政党に入ってるというだけでその人がどんな人だろうと入る票がある。私のいる市民ネットワークは30年以上の歴史があるけどマイナーな政党なので、辻浩司がどういう人間なのかとか、言っていることを一人一人に評価してもらって票を入れてもらうしかない。この選挙は本当に大変で、1年かけて地域での対面活動をした。それで入った票が10000票くらい。次点の5位の候補者とは60票差で、県議会全部の選挙区の中で一番の僅差だった。でも、辻浩司の当選は、あの時俺がみんなに声をかけたからだとか、自分も選挙の当選に寄与したんだと思える選挙になったし、且つ数え間違いで当選が疑われないような票差だから、60票差というのはすごくいい勝ち方だねと言われる。
議員は普通の人が選挙に出て議員になるけど、政治への参加は議員になるとか選挙をやるとかだけじゃない。いろんな政治の参加の仕方があると思う。選挙をやると結構面白い。大人になってみんなで一生懸命力を合わせて何か結果を出したり、自分も誰かに対して訴える、そういう経験てなかなかないと思うので、興味がある方はいつでもウェルカムですので、ぜひご参加いただければと思う。
”若者だから言えることがあるはず”という言葉に背中を押されて
その後、わら細工で働いていた時の2005年に小泉純一郎元首相が選挙に大勝ちをしたことに衝撃を受けた。小泉さんて常に誰かを悪者にして、戦う自分をアピールして人気を得るという、日本では初めてのタイプの政治家だった。当時、私の目線から見たら、憲法改正や障害者自立支援法など絶対に通してほしくない法案が大渋滞していたんだけど、自民党が単独で全議席の2/3を獲得するという歴史的な大勝利を収めた。人々が熱狂すると、細かい中身には耳を傾けてもらえないんだなと衝撃を受けた。
そんな時に、当時市長だった板川文夫さんの選挙をわらじの会で手伝うことになり、一緒に活動したのが越谷市民ネットワークの人達で、辻さんやってみませんかと言われた。その時私はちょうど小泉劇場に衝撃を受けて、なんとかしないといけないと政治に関心はあったけど、当時30歳くらいで、わら細工に入ってまだ2~3年目。社会でいっぱしの仕事もしたことない人間が政治家になってもたいした仕事はできないから無理ですと言った。でも、「議会は社会の代表者で構成するから、いろんな人がいないといけない。若者だからこそ言えることがあるはず。」と言われて、それなら自分にもできることがあると思い、市民ネットワークに入った。私達の陣営は、女性や車椅子に乗っている人など多様な人達がいて、統一感なき連帯感こそが私達の強みなんだと認識をして、それで戦い初当選した。
社会にとって、おかしいことはおかしいと言っていきたい
議員をやってきた中で大きかった出来事は2011年の東日本大震災。福島第一原発が爆発し、越谷でも放射能の汚染地帯がわかった。でも、原発がいくらいけないと言っても、大量に電気を使って、大量にものを捨てて、自分達が豊かさを享受するという、原発を必要とする社会があって。だから、社会の在り方を変えていかないと。3.11の時の、あの心が押しつぶされるような感覚は忘れられないし、そこを原点にしていかないといけないと思っている。
その後、Twitter事件ということで。特定秘密保護法という法律ができた時に、それを自民党と公明党が国会で強行採決をした。それに対して私が抗議をすることをTwitterに書いたら、それが市民に誤解を招く表現だと議会の中で吊るし上げにあって。「社会にとっておかしいことをおかしいと言っていくのが議員の仕事のはずなのに、反省を求められるのはおかしい。」と言ったけど、辻浩司議員に反省を求める決議がたった1票差で可決してしまった。でも、その時にこれは単なる議員の中の内輪もめの話じゃなく、民主主義社会の危機ではないかということで、大勢の市民が市議会に傍聴に駆けつけてくれて最後まで見守ってくれた。その後、辻浩司議員に反省を求める決議の撤回を求める請願を、署名を集めて市議会に出してくれた。よって、議会の中では孤立したけど、逆に多くの市民の仲間が増えたし、議会の悪いところを見えやすくするという結果にもなった。
ぜひ、政治について一人一人が考えてみてほしい
皆さんにお聞きしたいのは、いい議員というのはどんな議員?ということ。人気のある議員が、必ずしもいい議員とは限らない。最近ははっきりものを言う政治家が評価される傾向にあるけど、私は、人の話を聞く力がある人がいい議員だと思う。例えば言葉がたどたどしい人からの話であっても、こういうことを言ってるんですよねって言葉を引き出せる力があるとか。人の言っていることにはまず共感して受け止めた上で、やれることやれないことを一つ一つ整理していく。それが本当の聞く力なんじゃないかなと思う。
市議会議員を3期12年やって、3年前の2019年に県議会選挙に出た。4人しか選ばないところに前回は7人出たんだけど、やっぱり4枠に入るというのは大変。政党に入ってるというだけでその人がどんな人だろうと入る票がある。私のいる市民ネットワークは30年以上の歴史があるけどマイナーな政党なので、辻浩司がどういう人間なのかとか、言っていることを一人一人に評価してもらって票を入れてもらうしかない。この選挙は本当に大変で、1年かけて地域での対面活動をした。それで入った票が10000票くらい。次点の5位の候補者とは60票差で、県議会全部の選挙区の中で一番の僅差だった。でも、辻浩司の当選は、あの時俺がみんなに声をかけたからだとか、自分も選挙の当選に寄与したんだと思える選挙になったし、且つ数え間違いで当選が疑われないような票差だから、60票差というのはすごくいい勝ち方だねと言われる。
議員は普通の人が選挙に出て議員になるけど、政治への参加は議員になるとか選挙をやるとかだけじゃない。いろんな政治の参加の仕方があると思う。選挙をやると結構面白い。大人になってみんなで一生懸命力を合わせて何か結果を出したり、自分も誰かに対して訴える、そういう経験てなかなかないと思うので、興味がある方はいつでもウェルカムですので、ぜひご参加いただければと思う。
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