子どもを取り巻く環境を 2022.10.5 すいごごカフェ 大田ちひろさん(越谷市議会議員)【後編】
【前編】https://room-yellow.seesaa.net/article/502742439.html
地域の人達で話し合いたいコロナのこと
今まで要望書は3つ出していて。暑い時は子供がマスクを外せるように指導してくださいということと同時に、給食は透明のついたてを立てて前を向いて黙食してるんだけど、給食残渣(食べ残し)がすごく増えた。つまり、食も進まないし、つまらないんだと思う。そこをもう少し考えてほしいという要望書を出した。
でも結局は現場の判断になりますと言って校長先生の判断になったりするし、反対の意見の人もやっぱり未だに多い。学校で感染したらどうするんだとか、子供が持って帰ってきて家にいる高齢者にうつったらどう責任を取ってくれるんだとか。でも越谷市のワクチン接種率って全国の中でも高い方で、85~87%。最初は子供達にはかからないと言われてて、年配の人を守るために子供達は感染症対策を頑張るという方向性だったんだけど、みんなワクチンを打って免疫がつくとは言われてるから、年配の人もワクチンを打てる世代というのは、自分でガードしようと思ったらガードできる。子供達もBA2とかになってからはかかったりもしてるけれども、ほぼほぼ普通の風邪。基礎疾患があったりとか、わずか何人かの方が亡くなったりしてるけれども、それはインフルエンザの時もそうだったわけで。子供達のコミュニケーション能力の育成の妨げになってることを押し通してでも、今の感染症対策を続ける必要がどれだけあるのかということを、今保護者とか学校の先生とか地域の人達で話をしたいと思ってるところ。
1人1人の”正直な気持ち”を大事にしていきたい
インクルーシブ教育を考える会というのをやっているんだけど、自分の子供に障害があるんだけどなかなか受け入れてもらえなかったり、場所探しもやりにくい…そういういろいろ思うことがある人達が集まっていて、主要メンバーは若いお母さん。あとは保育園とか幼稚園の先生達、関わりのある人達でやってる。自分の子供が障害がある人もいればない人もいて。障害がある子を育ててるお母さんはまさに今障害があるってことを受け入れられないとか、今受け入れている途中とか、葛藤中。今まで越谷でやってこられてた先輩の人達とのつながりがほしいけど、どうやって持ったらいいかわからないところがあるので、同じ気持ちを共有する仲間がほしいって集まりになってる。
西大袋の公園にインクルーシブ遊具を置くということで、来年5月から整備が始まるんだけど。今インクルーシブ教育を考える会の中では、じゃあどういう公園だったら使いやすいのかを話し合っている。どういう遊具だったら安全に楽しめるか、障害によってはこういうのがあった方がいいとか、車椅子マークの駐車場は今は2個だけど、増やした方がいいんじゃないかとか。そういう意見を聞いて、今度アンケートを取って11月に支援要望書を出す予定。
でも、普通の健康な子がそこで遊ぶことに躊躇したりとか、そこは障害のある子のためのものだから、こっちに行きましょみたいなことになると、それは本末転倒。だけども、会の中では普段遊ぶ公園で肩身の狭い思いをしてるから、そういう場所は専用であってもいいんじゃないかって極端な意見も出たりする。それも本当に正直な気持ちですよね。私達の世代って本当に分かれて育ってきちゃってイメージがわかないという人もたくさんいると思うんだけど、親もそこで学ぶ機会になればいいし、そういう場所にしてほしい。例えば遊具をぽんと置くだけじゃなくて、子供の障害によっては順番を守れない子供もいるし、優しい気持ちで遊ぼうねとか遊具の説明と一緒にメッセージを書いてほしいとか、そういうことを今話し合ったり、進めている。
要望書を出したり、一般質問を言ったり、教育委員会と話したり、議員になってからいろいろ言うんだけども、あんまり世間を変えるような力というのはない。だから、コツコツ思うことを随所で人に伝えていくことが大事だなと思っている。
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