越谷市の農業施策 そして 野島さんのこと 2024年10月2日 すいごごカフェ報告 ゲスト:清水泉さん(越谷市議)
農業をやりたい人の支援を
9月議会では、まず越谷市の農業の課題と政策について質問した。
他の職業から転職して農業をやりたいと飯能にある農業大学校で学び、もう少しで卒業する市民がおり、次のステップのために先輩の農業者に指導を受けたいと越谷市役所に相談に行ったが、今は受け付けていないと追い返されてしまった。
その事業は「農業支援事業」というのだが、たまたまその年は予算化されていなかったので、「今はやっていません」と答えた。
本人があわててさいたま市に相談に行ったところ、すぐ農地を探してくれて、指導する農家もすぐみつかり、支援を受けることができた。
そうした経過を含めて、市民ネットの「のら部」に相談があったので、市に話しに行った。
さいたま市ではお金が出て、耕作して収穫した物を販売するというところまでいくが、JAの販売所はさいたま市在住でないと扱えない。
それでスーパーならおろせるということで、なんとか販売ルートを確保したが、納得いかなかったので12月議会で質問した。
持続可能な有機農業の支援を
もうひとつは、無農薬で化学肥料を使わないで農業をやりたい人のケース。
経営支援金の支給を受けたが、毎年350万円売上げないとカットされる制度。草を刈って農薬を入れなさいという指導を拒否したら、支援金を打ち切られた。
その応援をしましょうということで、私たちは「のら部」を立ち上げた。
子連れでもいいということで、今も続いている。
国のみどりの食料戦略システムでは2050年までに有機農地を25%にすることを掲げている。
越谷市もその方向で進めてほしい。
越谷市はまず苺とついでメロンを液肥栽培を進めてきた、
ハウスを建てるのに1000万ぐらいかかる。儲かる農業のためにはある程度の投資が必要という考え。
お金がないとできない農業、儲かる農業よりも、持続可能な有機農業を進めてほしい。
そして、地産地消を後押しするためにマルシェを増やしてほしい。
さいたま市でやっている農機具の貸し出しもやってほしい。
農政課でアンケートを取ったら、利用したいという人が3,40人いたという。
埼玉県小川町は、一昨年亡くなった方が長年霜里農場というところで有機の里づくりをしてきた結果、ようやく町としてオーガニック・ヴィレッジ宣言を行った。
さいたま市でも取り組んでいる農家がおり、さいたまOrganic City ミニフェスを3年やっている。
「子どもを育てた人ならできるでしょう」と言われて
最後に、野島さんのお風呂介助などについて。
面白い人で、私は資格もないんだけど、そんな私に介助される野島さんが怖いんじゃないかと訊くと、
「子どもを育てた人なら、おむつ換えたことあるし、できるでしょう」と言う。
そして、野島さんは全部介助が必要な人だけど、私の性格を把握していて、すべて、「あれをやって」「これをやって」と指示をする。
すごくそれは安心していられる。
「なんで私は・・・・」と落ち込む野島さんのそばで
野島さんはふだん明るくて、昨日もお風呂入りながら冗談言ってげらげら笑っていたが、時々すごく落ち込む時がある。
食欲がなくなり、しゃべらない。
「お休みなさい」と言った時に、「なんで私はこんな体になっちゃったんだろう」と言われ、すごくショックだった。
でも私は、野島さんはみんなをつなぐためにここにいるのかなと。
制服が着たいからって、35歳で高校生になって。
老化は全ての人が経験する。野島さんはそれを先にやってくれている。
元気と勇気や楽しさを貰った
泊まり行った翌朝、ぶあくの店番に行く日だって言って、雨の日だからレインコートをかぶって、「じゃあね」と出てゆく。
一緒に行かなくていいの?と思ったら、一人で行けるからと。
毎回行くたびに、元気と勇気や楽しさを貰った。
それは学生さんも同じで、「どうして野島さんの家に来るの?」という質問に、」「おばあちゃんち来てるみたい」と。
ふだんのおばあちゃんの生活を、野島さんを通してみてるんだなと思った。
今日もシャワーでお風呂介助行くんですけど、やらせてもらっているっていう気持ちがすごく強いです。
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